シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

JBL L75MS

 懇意のショップでユニークな商品を紹介された。L75MSという一体型レシーバーだ。

 オイラは全く知らなかったが、今年の3月頃にJBLから発売されたもので、往年の銘機を現代的に復刻したL-Classicシリーズと同系のレトロなデザインに仕上げられている。パッと見は大きめのセンタースピーカーかと思った。店員がジャズを掛けると、驚くほどの広がりと低音の量感にたまげた!しかも、10畳の部屋なら飽和するほどの大音量でも歪まず追随してくる。実に強烈なデモンストレーションだ。そこで耳タコのオールウェイズを掛けてみると、低音過多の柔らかい独特な広がりを持ったシステムだと分かる。おそらく、足元を変更してからバス調整すれば鳴りっぷりの良さを損なわずに良いバランスが得られそうだ。

 気になってアレコレ覗くと、RCA入力がフォノ専用しか無い。だから、マランツのCDPからはミニジャックに変換して繋いである。なんじゃそれ?つまりこの商品は、各種ワイヤレス接続を主流としており、あとはTVからのHDMI入力があるという今風の商品なのだ。

 しかし今時の若者はこんなものを買うまい。ブルートゥース・スピーカーやサウンドバーの高級品という位置付けだろうが、この中途半端に大きなものを置くほど音にこだわるとは思えないからだ。実際、置き場所に困ることこの上ない。では、中高年層がターゲットなのか。今時の便利なストリーミング音楽を良質な音で聴きたい。デザインはレトロでシックなもので、オーディオには興味がない・・そんな御仁にお勧めの商品だと思う。

 異様に音場が広いので、マトリクス・スピーカーかと勘繰ったら、DSPで電気的にステレオ音源を調整しているようだ。2チャンネルを極めようとする趣味人には関係の無い世界だろう。