シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

インフィニット 無限の記憶

 2020年に劇場公開する予定が新型コロナの蔓延で断念し、動画配信サイトに売却された作品。「トゥモロー・ウォー」と同様の末路を辿っている。日本では、今年の1月末にアマゾン・プライムで配信されたばかりである。

 記憶を保ちながら輪廻転生する者達が、善と悪に分かれて対立するSFアクションで、おそらくA級であろう。監督はアントワーン・フークアで、アクション映画はお手の物だ。たしかに滑り出しから前半のカーアクションなど見ごたえがある。観客をグイグイ牽引する早い展開もいい。ところが主人公が覚醒した頃からつまらなくなる。この監督はSFが得意ではないようだ。

 本来なら後半からクライマックスにかけて盛り上がって行かねばならないのに、明らかにスケールダウンして失速している。展開も乱暴になって登場人物も縮小し、アクションの畳みかけと場面のカット編集がシロウト監督のように思えてくる。クライマックスの対決に至っては、もはやコメディの演出だ。実際にオイラは笑えてしまった。

 これはリアルなSFアクションで通すのか、ファンタジーにするのか中途半端なのがいけない。結局、劇場公開せず動画配信で正解である。無駄に金を掛けたA級駄作はこうでないと楽しめない。


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