シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

好みの音の先へ

 好みの音になると、また聴きたくなってくる。ところが前回のインシュレーター交換で好結果を得た翌日、同じソフトで聴いた音に仰天した。

 音がでかい!しかしボリュームを確認しても、1デジベルも変わっていない。試聴ディスクの全てに数値をメモしているから間違いない・・って、以前もどこかで書いた記憶がある。これは、音楽表現が大きくなっているので錯覚を覚えるのだろう。前回、シックスエレメントの最終調整の後、音場が広くなった感想を述べたが、それがさらに2回りは大きく広がっている。余韻がより明瞭になって超微粒子状に拡散して消えていく。こうした変化はやはりクラシックが分かりやすい。でも、耳タコのオールウェイズや懐メロ歌謡曲でも十分に分かる。

 以前からオイラは音像派で、FALの持ち味である「見える音」を志向してきた。音場感を重視すると、音像の密度が薄まり、奥行きがぼけてくる。そう思ってきたが、正統な改善を詰めていけば高い密度の音像を見せながら広大な音場が再現できることが分かった。これは、特異な手法を使ったシステムや、初めから個性的な音を目指した趣味人には無縁のものだろう。

 時間を置いて効果が倍増するのは珍しいことでもないが、今回の要因はCECのスタビライザーにST-X3Dを貼ったことで、常に読取り機構内の電磁波を抑制しているからじゃないだろうか。密閉空間にマイナスイオンを充満させるのに時間を要したのなら合点が行く。トレイ式CDPならトレイに貼るのも有効だと思う。

 好みの音が進化したことは嬉しい。音を見るには目を開けていなければならない。これは、寺島靖国御大が誌面で公言する前から認識していた。しかし、やっと目を瞑って聴いても魅力が感じられるようになったと思う。