シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ギヴァー 記憶を注ぐ者

 2014年製作のブレントン・スウェイツ主演第二弾のSF作品。いや、作品の造りの良さと豪華な顔ぶれからA級レベルの映画に見える良品である。

 人間の諸悪を封じるため、感情の無いコミュニティを築いた歪な社会で、過去の記憶を受け継ぐ者が間違いを正すべく立ち上がる話。観た後に監督がフィリップ・ノイスと聞いて驚いた。社会派アクションが得意の監督が、こんな静かなSF作品を作るとは・・どうも原作が児童文学の名作らしいので、派手なアクションは無縁なのだろう。まるでディズニー配給のようである。

 ジェフ・ブリッジズやメリル・ストリープといった渋い名優が脇を固め、テイラー・スイフトが意外な場面でちょい出演している。

 さて、この手の未来観は過去にもあった。オイラの大好きな「リベリオン」もそうだ。薬物で感情を抑制する社会と、それを疑問視する主人公の構図はまったく同じである。リベリオンはアクションが見所なので社会をぶっ潰す銃撃戦(ガンカタ!)のあるエンタメだ。同じ世界観でも本作はまったく戦わず、それでいて静かな緊迫感と感動を呼び起こす作風である。アクションが無くても、スタトレの一遍にありそうな風情が心地よい。これならドンパチが嫌いな女性にも勧められる。


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