2019年に製作された香港・中国合作によるＢ級アクション作品。
監督はレニー・ハーリン。20年ほど前まではＡ級のエンタメ・アクションで名をはせたが、もはや完全に過去の人である。本作も中国資本が入っているなら、弩派手なＡ級アクション作品になってもいいはずだが、俳優もスターはおらず、金に釣り合うアクション監督では無くなったということか。
たしかに登場人物も少なく、密室劇としてスケールは小さい。しかし、ダレる展開は無く、94分の時間を緊張感アップのまま突っ走るので往年の手腕は感じられた。どうしてもダイハードと比較されてしまうので、ある意味かわいそうだ。死体安置所でのアクションという新味もあるし、無敵のヒーローみたいな荒唐無稽さではなく、現実的な格闘アクションも悪くない。紅一点で主役級のアクションを魅せる、ヤン・ズーという無名の女優がキュートで実にいい。「ランボー２」のジュリア・ニクソンくらいのインパクトがあった。
