シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

久しぶりの結婚式

 結婚式に招待されたのは15年ぶり位だろうか。職場の部下が結婚するというので祝辞まで頼まれた。新型コロナのおかげで、結婚式のあり方も大きく変わったのではないか?今回は教会での挙式であったが、讃美歌は無しである。このご時世それは理解できる。唖然としたのは披露宴だ。

 オイラが知っている披露宴とは随分様変わりしたものである。これはコロナとは関係ない。まず驚いたのは、コース料理のオードブルや飲み物が置かれ、オイラは新郎新婦が入場するのを待ち、乾杯があって初めて食事を口にするものと思っていたのだが・・なんと、主役が来る前から勝手に飲食し始めたではないか。それが今の常識なのか?さらに、新郎新婦の席にはテーブルがない。まるで新婚さんいらっしゃいのベンチシートがあるだけだ。実際、最後まで主役の2人は何も口にしないのである。これはまさに見世物である。

 そして、始まる寸前に信じ難い段取りを知らされた。オイラの祝辞は、乾杯の音頭の前にやると言うのだ。つまり、新郎新婦サイドの各々から主賓の祝辞が有るわけではなく、1度だけらしい。これは話が違うぞ。オイラは新郎の付き合いはあるが、新婦の事は何も知らない。それで2人を分け隔てなく紹介して、はなむけの言葉を掛けられるはずがない。仲人ではないのだ。もうどうにもならないので、開き直って考えてきたスピーチをアドリブ交えてやり切った。すると、それが好評で事なきを得たのだから不思議だ。しかし、モーレツに嫌な汗をかいたのは間違いない。

 さらに唖然としたのは開催時間で、3時間以上も費やしている。昔は2時間が相場だったのに・・そのため、やたらと写真撮影の時間が長く、なんと会場スタッフがコックを含めて余興を始めるではないか。

 オイラは悟った。今どきの披露宴はディナーショーと同じで、来客以外は皆演者に徹しているのだろう。