シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

マチューテ・キルズ

 おふざけブッ飛び映画「マチューテ」の続編。人気作の続編はパワーアップさせるのが常だが、これはふざけ過ぎだ。
 前回は悪役にセガール親父、バカな政治家にデニーロという配役で仰天させた。今回は悪役にメルギブソン、大統領にチャーリーシーンときた。それはいい。今回他にも南米系の俳優(アクション系でないのでオイラは知らん)を取り揃え、レディ・ガガまで女優デビューと大賑わいである。
 金持ちになると金遣いが荒くなって千円札が紙クズ扱いになるように、ウィリアム・サドラーアントニオ・バンデラスがちょい役でしか顔を出さない。前回活躍したジェシカ・アルバに至っては、作品名がテロップされる前に殺されてしまう。Σ(゚д゚lll)ヒデエ! 作中で唯一のまともなキャラが、スタート前に排除ではお先真っ暗。案の定、めちゃくちゃな展開に唖然。
 前回は正当なR15作品として復讐劇にまとまっていた。しかしこの続編は行き当たりばったりの幼稚なストーリーにパロディをまぶしただけの駄作だ。冒頭でいきなり3作目の予告、それもSFというジョークから入った導入部は斬新だと思った。しかし最終的にそれはジョークではないと分かってガッカリな構成である。もし3作目を本当に作っても見る気はしない。
 特にいただけないのは、主演のダニートレホに活気がないことだ。主役といいながら、周囲の膨大なキャラが騒ぎすぎて単なるピエロになっている。まあ、綺麗どころのS嬢がわんさか出てくるのは喜ばしい。(^O^) しかし、そんな中でガガ様が出てくる必然性はまったくない。そもそもこんな美女ばかり集めてしまっては、レディーガガが見事にブサイクである。
 R15指定でもエロ度は低くお下劣なだけで、グロ描写ももはや漫画レベルなので現実感なし。これなら小学生に見せても笑って終わりじゃないかと思う。