シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ワンダーウーマン 1984

 今年、最初で最後の劇場鑑賞だ。平日とはいえ、年末のクリスマスなのに観客はたったの6人。もはや、もっとも新型コロナから縁遠い場所である。

 その感想は、可も不可もある感じの大作だったといったところだ。オイラは普通、半端な評価はしない。良いか悪いか、2つに一つだ。しかし今回はそうもいかなかった。

 まず、主役のガル様は相変わらず魅力的で、今回は抜群の美貌に健康的なセクシーが加わった。もう、お尻見せまくりだ!(//∀//) さらに、力が弱まって傷だらけになる姿もイケル。クライマックスの聖闘士星矢ばりのキンキラな鎧姿がイマイチであるが・・勧善懲悪でない本編の内容も良い。どちらかというと、ファンタジーに振った印象の造りだ。「アラジンと魔法のランプ」をベースにして、欲望が世界を滅ぼすのを人間の良心が思い止まらせる話にまとめている。素直に感動できるストーリーだ。アクションもスケールとキレが前作から倍増し、またその描写が実に優雅で美しい。

 以下、ダメな部分を言う。無駄が多いのでアクション作品として間延びした印象となり、スピード感が無くなっている。冒頭の主人公が子供の頃の話は、さして後半の伏線にもなっていない。すべてカットした方がいい。マーケットでの掴みを含め、本編に入るまで30分近く要している。

 悪役が普通の人間なので、ワンダーウーマンの超人的活躍を魅せるため、怪人チーターの登場は悪くない。ところがこの2人のアクションも、欲望の虜から改心するペドロ・パスカルの存在感と演技に喰われてしまっている。つまり、作品のテーマとして良いものがあるのに、構成が悪くて焦点がボケてしまっているのだ。主人公の心の葛藤より、悪役の内面変化をクライマックスの主体にしているのはいただけない。

 オマケ映像は、往年のファンにとって感涙もののサービスであった。


映画『ワンダーウーマン 1984』US予告2 2020年12月18日(金) 全国ロードショー