シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

バズケロ邸の進化

 バズケロさんのご招待を受けて、1年ぶりに驚異のオーディオ館へ訪問させてもらった。
 ブログ「バズケロ音楽紀行」によると、どうやら大きな進化があったらしい。それは特段驚くことではない。1年もすれば、趣味人のオーディオは変化して当然なのだ。オイラのシステムだって、1年前とは雲泥の差と自負している。(大袈裟!)しかし、バズケロ邸の音が昨年より進化するということが普通ではない。どこが変わる必要があるのだろう。最近のお気に入りCDを持って、長閑な土曜日の午後13時に到着した。
 バズケロさんのニコヤカな対応にホっとしつつ、先ずは2階のハーベス部屋へ。おお、システム前の分厚い木のテーブルが無い。それに、ハーベスのセッティングが正面向きになり、その足元は以前にも増して重厚だ。試聴用の椅子もロッキングチェアになっているぞ。
 流れているFMの音を聴いただけで1年前とは大きく違うのが分かった。もはやFMとは思えない高SN比で、奥行感がハンパではない。これは以前の甘い癒し空間を造形していた音場とはかなり違う。CDを聴かせてもらっても印象は変わらず、大変スッキリと音が整理されている。何を聴いてもハーベスの後方に贅肉の無い見事なミニチュア奏者が表出するのだ。そして、自前の懐メロCDを掛けて分かったのが、実に解像度が高いのに優しい音だということ。硬さは微塵もなく、癒し系路線はそのままにハイファイ調の正統派進化をしていると思った。
 そして、JBL部屋へ。パッと見た目はあまり違わない。しかし、よく見ると各機器に分厚いボードが加わっているのが分かる。超重量級ボードらしく、セッティングに来た隣町のショップ店員が「二度とやらない。」と音を上げたらしい。まずはバズケロさんのデモでマーラー5番が掛かる。
 こりゃ凄い!尋常でないスケール感だ。それを具現化している大きな要因は低音で、音場全体が沈み込むかのようなズゥ〜ンとくる快感がたまらない。その後、中島みゆき加藤登紀子のアナログを聴くと、ボーカルの厚みが見事で、グっと前に迫り出してくる。これはハーベス部屋とはかなり傾向が違う。試しにちあきなおみを掛けると、やはり中域の充実が声を色濃くしている。これは昨年には感じられなかった点で、実はオイラのシステムもそこを改善してきたのでよく分かるのである。
 クライマックスまで取っておいた陰陽座のヘビメタをついに掛けさせてもらう。黒猫の声を聴きたいので、バラードをチョイスしたが、これが予想外というかFALとのバランスの違いが大きく表れることになった。オイラは彼女のハイトーンな声が鋭利な槍のように刺さってくると覚悟していたが、低重心な演奏でかなり優し気である。バズケロさんはそれでも彼女のヌケのある声をすぐ分かっておられた。ここからはお祭りに突入となった。バズケロさんはエレキの爆音が魅力のロック、メタル系を大音量で披露され、オイラは安心した。遠慮なくヘビメタ特有の疾走する高速ビート曲をチョイス。この場にクラシックファンが居たら2秒で逃げ出す対抗戦だ。(*゚∀゚)=3
 多くの交流をお持ちのバズケロさんによると、オーディオ趣味人も俗世間的ポップスや歌謡曲などを結構聴いているそうで、オイラは安心した。皆さん、もっと本音で行きましょう。
美味しいコーヒーご馳走様です。また寄らせてください。ありがとうございました。