熱中症と脱水症は関連性が高く、どっちがどっちと言い切れないケースが多い。まあ、この時期は暑いのでだいたいが熱中症だと片付けている。しかし、緊急事態でゴツくて重いフル装備を纏って活動すると、明らかに脱水症だと感じることが多い。
僅かな活動でもこの季節では滝のような汗が止まらなくなる。それでも緊急時は水分を補給する暇がない。するとどうなるのか。多量の汗で当初は湯気が立つ状態であったのが、時間が経つと汗でずぶ濡れの服が冷えてくる。つまり、落ち着きだす頃には体は熱くないのだ。気が張っているので、作業中はあまり症状を訴えない。アドレナリンやエンドルフィンが出ているのだろうか。
事案が収まり、蒸し風呂のような事後調査も終えて上着を脱ぐと寒気を感じた。そして、頭痛である。このとき脱水症だと確信するのである。ただ、脱水も酷いと渇きを感じなくなるので、摂取する水分が少なくて頭痛が治らない。
先日の出動でこの典型的なパターンとなった。終わった後は冷えとダルさと頭痛である。あまり欲しくもないけど、意識して水分を採ることにした。で、麦茶を2リットルほど飲んで頭痛は治まった。本当はスポーツドリンクがいいが、多量に飲むなら麦茶が飲みやすい。飲みながら口にしたいと感じるものが、あと足りないものだ。
