ステレオサウンド・ストアによる高音質SACDは、小椋佳の「彷徨」を購入して満足しているが、五輪真弓の「恋人よ」が発売されたので悩んだ。すでにBSCD2盤を持っているからだ。
価格がハンパでないので、相当な音質の差が無ければ買う気になれない。幸い、懇意のショップで試聴盤があったため、自前のBSCD2盤を持ち寄って比較してみた。FALのSupreme-Sで№1,6,10を聴き比べてみよう。ちなみにSACD層は聴かない。自宅ではCD層を使うからだ。
こりゃえらく違う!ゲインが違うのかと思ったが、ボーカルの音量は同じだ。BSCD2はとても派手な演奏で、音色が濃い。積極的に音が前に出てくる。対してステレオサウンドの方は奥行方向に音が広がり、上品である。明らかに作為的なマスタリングが加わっている証拠だ。
どっちがマスターに近いのか。ステレオサウンド盤はイコライジングを極力抑えたと明言しているので、おそらくBSCD2の方が購買意欲を持たせるための造作が加わっているのだろう。実際、パっと聴きだと積極的に濃い音が飛んでくるBSCD2の方が気持ちよく聴けるのだ。なら・・それでいいじゃないか。( *゚ω゚)
特段、マスターへのこだわりは無いし、今の音が好みなら高価なディスクを新たに買い直す気にはならない。