中古のインシュレーターを安く手に入れる・・それもどこの商品だか分からないものは、タダ同然の格安で入手してきた。最近のピラミッドコーン・スパイクがいい例だ。
そんな美味しい目を再び!と、新たに手に入れた謎のインシュレーターがある。見た目はアスファルトを成型したのではないか、と思うほど荒い肌触りの凸形で、あまり重量感が無い。だからラスクチップのような金属ではないように思える。底面に厚手のフェルトが貼られているが、仕上げが悪いことから周囲のキズを嫌ったオーナーによるものだろう。これはいつでも剥がせる。
ケンウッドのレシーバーに使ってみた。レシーバーの下は鉛のボードが敷かれていて、床の防振も兼ねている。因みに、ピラミッドコーンを使ったときはさほど有意差を感じられなかったものだ。どうだろうか。
これはもう、超激変!インシュレーターでここまで変わった記憶は無い。コントラストとピントが明確になり、中低域の量感も密度感もハッキリと上昇している。まるでスピーカーが変わったかのようだ。こりゃ二度と外せないぞ。
実はこのインシュレーター、隣町のショップで見かけた気がする。さっそくモノを持って聞きに行くと、正体が判明した。どうやらテクニクスが商品開発時に作った非売品らしい。こうしたケースはたまに耳にする。DENONの電源ケーブルがいい例だ。
どうりでいくらググってもヒットしない訳だ。そもそも商品でも無かったというオチだが、この音質をひっくり返すほどの効果は単買しなければもったいない。もはや謎ではなくなったが、幻のインシュレーターと言ってもいいだろう。