買ってきたToyJBLをさっそく聞いてみよう。どこに繋ごうか・・やはりここはケンウッドのレシーバーだろう。生意気にもバナナプラグが使えるので、Torino#3のサテライトスピーカーと交換も簡単だ。問題はスタンドが無いこと。TADはスタンドと縛ってあるので外せない。しかたがないので、TADの上に寝かせておく。面倒なのでインシュレーターも何も無しだ。
一言でいって、大変聴きやすい音である。直接音がクッキリとしていて能率も低くない。間接音があまり聞こえないのは、セッティングのせいもあろうが、本来AV用途であるし価格なりだ。当然、低音はほとんど無いに等しい。意外なのは高域である。本当にJBLかと疑うほど大人しいのだ。これはランク的にチタンのツィーターが使えなかったからであろうが、逆に功を奏している。おそらく金属製のインシュレーターを使えば調整もできよう。
それでもベースが寂しいので、aiwaのサブウーハーのスイッチを入れてみる。すると、見事に厚みが出て不満のないバランスになった。ちなみに何の調整も無しでスムーズに音がつながっている。これはSCS175の低音域が素直に減衰しているからだろう。そもそもサテライトスピーカーなのだ。
これはピュアオーディオとしても使えるぞ。いくら音圧を上げても歪む様子もないし、うるさくならない。フルレンジのTorino#3やカンスピの方が高能率で元気がいいが、SCS175は驚くほど癖がなく隠れた実力があると分かった。
