シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ピラミッドコーン・スパイク

 1年ほど前、懇意のショップで謎のインシュレーターを買った。それは黒い樹脂製で、滑らかな三角錐の底にネジ穴があるため、何かに付属していた足のようだ。8個あり、正体不明の中古品なので、1個100円。以前のボロ儲け例もあるので、とりあえず全部買っておいた。何に使うでもなく、オモチャ箱に入れたまんまにしていたら、思わぬタイミングで正体が判明した。

 別件でインシュレーター画像をググッていたら、ヒットしたのだ。それはブラック・ダイヤモンド・レーシング社のピラミッドコーン・スパイクというものだった。ホームページを見ても素材は分からない。しかし、外見は同じでもMk3とMk4という2種類があって、音が異なるらしい。買ったのも、底面に3と彫り込んであるからMk3なんだろう。つまり、単なるプラスチックではないわけだ。価格を見て驚愕!3個で1万円を超えとる。Σ(゚д゚;)

 結構な掘り出し物と分かった以上、どこかに使いたくなる。2017年の正月から、J2の足を「J1プロジェクトのICPコンポジット+山本音響工芸のミズメ桜凹のカップリング」に変えて、3点支持にしてきた。これをピラミッドコーンに変えてみる。

 スパイクといっても鋭利でないため、受け皿の凹はいらない。セットするとガタも無いので4点支持にしてみた。なんせ、8個もあるのだ。

 これ、大当たりだ。ムローバの「四季」を聴くと、瞬時に細かな音が明確に聴こえるのが分かった。響きが整理されて、必要な音だけがピークもディップも感じずに流れてくる感じ。ムローバのヴァイオリンが実にクッキリしている。女性的な演奏と思っていたのがパワフルになった。これはボーカルを聴かねば・・

 MAYAの「しろいくろ」1曲目、オフぎみの声がグっと前に出てくる。それでいて間接音の広がりが目に見えるようだ。他の歌手も同様、中域の力強さが目を見張る。そして、音の隙間が見通せる透明感が素晴らしい。

 音楽性より音を評価するオイラは、つい分析的に聴く癖がある。それでも比較前と後とでは、同じ音量でもつい鳥肌が立ってくるときがある。それはボーカルでよくあるので、アーティストの感情を感じ取っているのかもしれない。今回、鳥肌がゾワゾワであった。

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