2018年公開のイギリス製アクション大作。
観終わってオイラは大作と言ってもいい出来だと思ったのだが、実は意外なほど製作費を押さえている。誰もがA級作品だと勘違いするだろう。
ロシアのクーデターを阻止するため、アメリカの原潜と特殊部隊が活躍するのだが、それにはロシア領の基地で人質になっている、ロシアの大統領を救出する必要がある。なんとも現実離れした作戦を、大変リアリティの高い映像で魅せてくれる。潜水艦アクションはどれも似たものになりがちであるが、本作の分かり易いリアリティが素晴らしい。
狭い密室劇だけでは窮屈になるため、特殊部隊の陸上戦と2局面進行にしたアクションバランスも上手い。内容的には軍人の世界より、船乗りの男を表にだした「眼下の敵」や「宇宙戦艦ヤマト」の熱い路線であって、映画ならではのドラマで盛り上げてくれた。クライマックスなんて、昔のアニメにありそうだ。
興行成績が振るわず、批評家のコメントも芳しくないようだが、マーケティングが下手なのだろう。ジェラルド・バトラーもいい味を出しているし、これを観て彼は本当にスターになったなあと思う。
久々に熱くカッコイイ作品を堪能した。お勧めだ。