オイラはFALのスピーカーに絶大な信頼を置いている。おそらく、ネット上でFALの情報を最も多く発信しているのはオイラであろう。懇意のショップがFAL特約店でもあり、普通なら知られない情報も書き込んできた。本当はメーカーの許可を得るべきであったのだろうが、特にお叱りも無いので、勝手に嘘偽りない情報を発信している。そんな信望者ゆえに、あえて辛いことも書かねばなるまい。
Supreme-C90 EXWを導入して12年になろうとしている。その時購入したのは最初期の店頭展示品であって、会津若松の職人が手作業で仕上げたという、燻し銀仕上げの特別製である。年月の経過は残酷なもので、このC90ユニットに劣化が見られるのだ。
具体的には振動盤の表面がカサカサとなり、最上層の塗装面が剥がれ始めているのである。最初、糊でも付けて自分で直せるかとも思ったが、大変薄いため不可能と分かった。徐々に進行してきた経年劣化のため、音質への影響は分からない。懇意の店長に相談する事とした。
ほどなくして、店長から連絡が入った。メーカーによると、どうやらこの手の相談はオイラだけではないそうで、環境にもよるが初期のユニットにある事らしい。近年のものは改善されているようだ。修理のためにはエッジを剥がす必要があり、旧タイプのエッジはもう無いため現行の白く薄いものになると言う。総費用を聞くと、4つのユニットを修理する割には良心的である。それでも一端の小型スピーカーが買える値段だ。
オイラは二つ返事で修理に応じる事にした。もう今更他のスピーカーに変えるつもりもないし、古山のおっちゃんが元気なうちに整備しておきたいのだ。 ~つづく~
サランネットを外して驚愕!こりゃまるで婆の踵みたいだ。Σ(゚Д゚;)