シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

謎が多い FAL Supreme-S C60

 FALの主力商品は基本的に10年以上変わっていない。しかし、予告の無いマイナーチェンジは頻繁だ。

 特にC-60ユニットを使ったSupreme-S C60は、名前を変えずに目まぐるしく中身が変遷している。よって、同じスピーカーなのに製造時期によって音が違う。せめてマイナーチェンジがあれば、名前の末尾に枝番号でも付けてくれればいいのだが、もはやどの音がオリジナルなのか分からなくなっている。これでは小売店も店頭に置きにくいだろう。

 懇意のショップはFAL特約店なので、オイラは歴代の変遷を見てきたが、それでも最近、驚かされたことがあった。とても程度の良いSupreme-S C60の中古品があったので見分してみると、エッジの素材や背面のシリアル№シールから10年以上前の商品だと思える。オイラのSupreme C90Wと同時期だろう。これと、最新型のSupreme-S C60Fを聴き比べてみたのだ。

 同じスピーカーとは思えないほど違う。もちろん、展示品と鳴らしこなれた中古品では音は変わる。しかしそんなレベルではないのだ。物理的に能率が全く違うじゃないか?昔の中古品は聴感的に2dB位高いと思える。これでは公証出力音圧レベルが同じとは言えないだろう。音質もまったく異なり、芯のある濃密な音がゴリゴリ迫ってくる。対して最新型は、優しい粒子がサラサラと奥へ展開する。

 この傾向はもしかしてSupreme C90Wも同じだろうか?オイラは内部配線を最新機種のものに入れ替えようと見積もりまで取っていたのだが、やめる事とした。店頭で最新のFALを聴いて気に入った人は、中古品に手を出すと後悔するに違いない。

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試聴はもちろん、同じ場所に移動させて確認している。

向かって左側が10年以上前の中古品。今回、初めて気が付いたのがユニットの取り付け位置が違う事。写真で分かるだろうか。最新機種は以前より1.5㎝ほど上にユニットが付けられている。