シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

クリムゾン・プラネット

 昨年、劇場公開に値しないとされたB級SF作品。こういうものに掘り出し物があったりするのだが、見事なクズであった。

 近未来の火星ものは数多く、中でも最上位の駄作だ。SF大作を手掛けたスタッフが、何を勘違いしたのか自分にも作れると思い、得意のCG映像以外まったく観るに堪えないものを発表してしまったようだ。

 これを作った連中は「2001年宇宙の旅」の真似でもすれば深遠な作品になるとでも思ったのだろうか。中盤までは普通の密室劇で、キューブを発見してからやっと面白くなると観客を期待させて肩透かしを喰らわせる。そして分けがわからん展開の後、死んだはずの主人公が何事も無かったように復活。ここで観客すべてが騙された~と、意表を突くラストであれば救われた。しかし空しくも、SF界の金字塔たる名作の画ずらだけ舐めて終わるのである。身の程知らずも甚だしい。

 主役を演じたケイティー・サッコフは、勇猛なギャラクティカの頃と比べて別人のようだ。彼女は不可解な役をやらされたり、TVシリーズが打ち切られたりと運の無い役者だ。


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