ウエストワールドは、ジュラシック・シリーズのマイケル・クライトンが初監督で世に出した傑作だ。当時は世相が暗くて未来を警告する作風のSFが多く、彼の作風も「アンドロメダ病原体」や「コーマ」」と例に漏れない。
このウエストワールドも同様だ。オイラはまだ子供で、そんな難しいことよりユル・ブリンナーのスゲエ怖い演技に釘付けとなった。「荒野の7人」のリーダーが無表情のロボットとなって追っかけてくる・・夢に出るほどショッキングであった。あの名作が近年、TVシリーズとしてリメイクされた。ツタヤで並んでいたので様子を見ていたが、本国ではかなりの評判らしく、順調にシーズンを重ねているようだ。よって、安心してレンタルすることにした。
その力の入れようは、製作陣を聞いただけで伺える。また、出演俳優が凄い。アンソニー・ホプキンスやエド・ハリスの名を見て、友情出演レベルかと思っていたらメインキャストだ。
話の内容は、世界観こそ映画版に準じているが、今時のTVシリーズらしく大人を対象とした人間とアンドロイドの深遠なサスペンスに仕上げているようだ。まだ数話見始めであるが、これは期待が持てる。かなりハードな路線を志向しているので、ダラダラ続けるのは向かない。「ギャラクティカ」のように起承転結がハッキリしていればいいが、「フリンジ」のようにシーズン途中で空中分解して無理やりまとめるような愚挙に出ないことを祈ろう。
追伸〜
1シーズンを観終わったが、こりゃ難解だ!この手の作品には、マニアによる解説が必ずネットで顔を出す。また、それが無いと分からん部分が置き去りになる。
しかし、話が難解なら仕方ないが、ワザと分かりにくく作っているのが気に入らない。