シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

キャプテン・マーベル

 どうにも魅力を感じないヒーローであるが、アベンジャーズ/エンドゲームまで観てしまったので、このスーパーガールの生い立ちも観る必要があろうとレンタル。

 ところが予想に反して結構面白かったというのが正直な感想だ。作品自体はさすがにA級のエンタメとして、迫力、スケール、スピード感、笑いと過不足ないバランスの良さがあった。

 オイラはまったくアメコミを読まないので、このキャラも本映画で初めて知る。エンドゲームでぶっちぎりの能力を披露していたので、まさか地球人の設定とは思わなかった。なかなか練られたストーリーで、単純な勧善懲悪ではない。かといって難解な方向に振っていないのがよい。敵と思った相手、味方と思った連中、予想もしない展開にトイレへ行くのも忘れる。

 主役を演じるのはフリー・ラーソン。「キングコング髑髏島の巨神」でカメラマンをやっていたが、ツラがでかいのでこっちの役の方がお似合いだ。ジャンプスーツは気に入らない。ジェード・ロウが中途半端な役で登場。ディズニー配給だとしかたがないのか。サミュエルが本作のキモであった。CGで若返り(違和感まったくなし)三の線を美味しく演じている。

 クライマックスで覚醒した主人公は、もはや別人。まさにスーパーガールに大変身、一気に子供向けヒーロー作品にシフトする。でもシリアスな作風ではないので、不満はない。残念なのは、エンタメとして唯一お色気が足りない。女性ヒーローには不可欠な要素が欠けている。弩Sなだけでは女王様とは言えない。


映画『キャプテン・マーベル』本予告