シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 終了

黄金の風」が終了した。シリーズ中、もっとも漫画で表現し難いと思う本作をどうアニメ化するのか、大変興味深かった。とくにクライマックスだ。

 終わってみれば、こんなに原作を忠実に動画にするとは恐れ入った。登場人物とキャラクターの再現はイメージどおりで、ファンを裏切らないスタッフの心意気が感じられる。動画にすると、ブチャラティが主人公ではないか思わせるほど存在感が強い。本来主役であるジョルノは、その性格から表に出ず、そこがまた面白い。「忍たま乱太郎」パターンだ。

 さて、問題のクライマックスである。漫画で表現し難いディアボロの能力と、チェリオッツ・レクイエムによる精神の入れ替えは、アニメーションによって分かり易く表現された。それでもゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力は、初見の人では理解できまい。

 本作は、コアなジョジョ・ファンの間では最も人気が高いと言う。ディオの息子がギャングスターに昇り詰めるスピンオフであり、血生臭く、難解な能力合戦といったR15指定でも不思議ではない作風を持つ。最終話の「眠れる奴隷」でテーマ性を持たせる終わり方自体、大衆受けを微塵も考えていない。

 コアなファンのためのアニメ化であり、カルト性の高い作品だ。


ジョジョの奇妙な冒険黄金の風 最終回OP