昔、まだ編み上げ靴を始終履いていた頃、水虫が足の指に発生した。湿潤性のタイプだ。そのとき使った薬が何だったのか覚えていない。
塗った時の感覚は鮮明に覚えている。焼けるような痛みが猛烈に襲ってきて、皮膚が真っ赤にただれてしまった。ところがそれが功を奏したのか、白癬菌が一気に焼け死んだらしく、あっと言う間に治ってしまった。あれから20数年、また同じところに顔を出したのだ。
あまりにも昔で、最初は何の痒みか分からなかった。見ると懐かしく思い出した次第。さて、困った。当時一発で直した劇薬が何だったのか思い出せない。ドラッグストアに行くと、水虫の薬は種類が多すぎる。とりあえず、一番人気がありそうなヤツを買ってみた。3日ほど経つが、改善は感じられない。むしろ悪化したんじゃないか?
あの劇薬は何だったんだろう。ググってみると、ヨードチンキの原液だったのかもしれない。ランボーみたいな治療法が一番いい場合もあるのだ。