シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

密閉型を開放する

 オイラのスピーカーはFALもTADも密閉型だ。FALはドロンコーン方式ではあるが、共に低音の量感が出しにくい特徴を持つ。その代わり、正確で素直に伸びた低音が持ち味となる。バスレフ型は大まかに言ってその逆だ。オイラはその特性を利用して、低音の量感は質の高いトーンコントロールで補う手法をとっている。

 しかし、TADモニターのような小型密閉型の場合、どうしても詰まったような抑制感が残りやすく、解放感を得難い。これをどう解決するか。

 教科書的には、強力なアンプでグイグイ鳴らすのが一番だという。だから効率が高いフライングモールと、非常識なケーブルを使って爆音に慣らしてきたが、十分とはいえなかった。やっと欠けていたものが分かったのだ。

 現在、TADは鉛とチューニングベルトで江戸時代の拷問風情にある。それも鋳鉄や鉛でビクともしないスタンドに縛られているのだ。これはイメージ的にはさらに抑制された音になりそうなのだが、実は逆であった。

 この、SMオーディオで開放感を出すためには、足元が重要であることが分かった。全ての機器は接点に金属を使わず、薄い緩衝材を使ってガタを取る。そして、ベースとなる部分は木を使う。その結果、大音量で音が詰まらず、素直に抜けてくるようになった。

 もちろん、これには条件があって、やわなスピーカーではダメだろう。拷問に耐えられ、順応する弩Ⅿさが必要で、プロ機のTADモニターは相応しかったと言えようか。

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 TAD PRO TSM-2201-LR の有名なΣラインは、弩Mラインであった。