シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

B&W 802D

B&Wのスピーカーが一新した。先陣を斬ったのは802Dで、他の機種も今後入れ替わっていく模様だ。
 オイラはB&Wとの付き合いは長い。FALに乗り換える前は、M802,M801,N802と10年以上に渡って使ってきた。だからシリーズが新規一新となれば興味が沸く。よって今回、802Dを試聴することとした。
 オイラはN802が802 Diamondに変わるとき、B&Wと離れた。ダイヤモンド・ツィーターの画期的と絶賛された音質が、オイラには刺激は無いがインパクトも無いと感じたからだ。しかし今回の新シリーズは、ダイヤモンド・ツィーター以外はほとんど変えたというから皮肉である。
 802Dを駆動するのはオールエソテリックの弩級システム。試聴会前の贅沢な一人鑑賞だ。クラシック、ジャズボーカル、ジャズトリオ、ポップスと耳馴染みの曲を聴かせてもらった。オイラは最初の一音でコイツは凄いと直感した。
 音場感、とりわけ奥行きの表現が尋常ではない。スピーカーの存在は消え失せ、3D映画のように奏者の配置が分かる。奥行き表現でFALと勝負できる大型スピーカーを始めて知った。f特バランスがかなりピラミッド型で低重心なのは、いつもここで試聴するときのバランスでもあるので試聴機の性格を推し量れない。だから、若干低域が膨らんだ量感重視な表現になっているが、これがエージングも済んでいない新品であることを考慮すると末恐ろしい実力がありそうだ。
 ダイヤモンド・ツィーターは相変わらず存在を誇示してこない。しかし、今のオイラにはこの存在感の希薄さがハイエンドオーディオの凄みだと分かる。中身のダンピングも徹底していて、叩いても響きが乗らない。ベースの鋳鉄台座は二周りほど大きくなり、重量もついにオイラより遥かに重くなった。合わせて価格もぶっ飛んでいる。もはや
802 Diamondの後継機は803Dではないかと思える。
 しかし、このスピーカーは見た目で損をしていると思う。前から見るとスリムで、スーパーで売っているみたらし団子のようだ。後ろはアルミ板のラジエターがカッコイイ。FALみたいに後ろ向きに置きたいところだ。