安田姉妹は、由紀さおりとお姉さんの安田祥子によるデュオである。今でこそ上品な御婆ちゃん姉妹なれど、2000年前後では多くのCDを輩出した。
2人は童謡歌手として右に出る者はいないほど有名で、アルバムも童謡集が多い。しかし、オイラは童謡を嗜む趣向は無い。だから、彼女たちのアルバムには興味を示さなかったものだ。
中古ショップで彼女達のCDをたまに見かける。すると、童謡以外のアルバムもあるので入手してみた。これがいたく感動的な歌唱で、その透明感の高い声の魅力を100%収めた録音も素晴らしい。
世界的なスタンダード歌曲も良いが、名だたる著名人が二人に捧げたオリジナル歌曲集があることに驚いた。「あしたの想い出」というアルバムで、加藤登紀子、大江千里、南こうせつ、小椋佳、谷村新司、さだまさし、中島みゆきなど、作詞作曲者が豪華絢爛である。中でも注目したのは、安田姉妹が自分たちで作詞作曲した「七才(ななつ)の夏まつり」という曲が実に感慨深く、個人的に名曲と指定したい。