シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

トレイン・ミッション

 リーアム・ニーソン主演の2018年サスペンス・アクション作品。
 監督はジャウム・コレット=セラ。ニーソンとのコンビは4作目で、この二人の作品ならハズレは無い。過去3作いずれもオイラは高評価した。結果から言えば、やはり裏切られることはなかった。
 この作品を極めて簡単に紹介するなら、列車版の「フライト・プラン」である。」構成なんてソックリだ。主人公はハッピーな家族を持っているが、リストラ宣告されてヤケ酒の出足はニーソンらしい。そして、列車という密室で陰謀に巻き込まれていく。
 このサスペンスが二番煎じとして駄作にならない理由は、展開が読めない脚本にありそうだ。主人公はどんどん深みに嵌まってボロボロになっていく。タイムリミットは近い。しかも、「24−TWEMTY FOUR」ばりのリアルタイムドラマで展開するからスピード感が高く、ダレる暇がない。クライマックスになっても、どうやって解決するのかまったく読めない。
 そして、今回は馴染みの客が多い長年の通勤電車という世界にしたのが巧い。クライマックスの絶体絶命なシーンで、フライト・プランでは在り得ない展開が待っている。そして、やはり最後は事件解決後のほのぼのとした人間模様がいい。ところが今回は取り逃がしがあるぞ・・と思いきや、粋なラストショットで締め括って観客を100%満足させる。
 やはりこのコンビは大したものだ。