シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

イーグル・アイ

 2008年の近未来SFアクション作品。
 巷ではサスペンスものと扱われているが、アクション映画として見事だと思う。主演はシャイア・ラブーフ、彼の作品の中ではダントツに面白い。スピルバーグが製作総指揮を担ったにしては珍しくお勧めである。( ̄▽ ̄)
 しがないコピー業者の主人公に突然の危機、指示、逃走の展開が実に見事で、コンビとなるサンドラ・ブロックのニセモノみたいな女優も、良い演技で存在感を出している。この2人の背景もしっかり描かれているので、後半のアメリカが転覆しそうな危機を救う展開にヒーロー的な稚拙印象を感じない。
 サスペンスが得意な監督だけに、怒涛のアクションにハラハラ感が加わってグイグイ引っ張ってくれている。逃走をサポートするスーパーマシン「アリア」の所業がとてもユニーク。非現実的ではあるのだが、もしや・・と思わせるリアリティがいい。ターミネータースカイネット暴走を現実的に魅せた感もある。
 また、追いかけっこをするFBI捜査官のビリー・ボブ・ソーントンが実に美味しい役で、完璧に「逃亡者」のトミー・リー・ジョーンズそのものだ。
 この作品で一番秀逸だと思ったのが、クライマックスで主人公の取った爆発を食い止めた方法だ。これ、シャイア・ラブーフだから似合うのだ。このラストに至る直前まで、観客はどうやって解決するのかと思ったことだろう。頼りない非力な主人公を見事に扱ったアクション作品だ。