シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

可愛いスピーカー

 懇意のショップで中古コーナーをフラ付いていると、普段目にとめないマイクロスピーカーの棚に可愛いのを見つけた。PC用のオモチャとは隔絶した高級感があって、何者だろうと手に取る事に。
 Torino#3とあるので、イタリア製かと思ったが、後でググってオンキョーが1991年頃に発売した3D方式のサテライトスピーカーだと分かった。何故かアンプ内蔵のウーハーユニットは無い。価格を聞いてタダみたいなものだったので即購入。
 何に使うかなんて考えていない。別に邪魔にもならんだろう。マジマジ見ると、今どきの10万円を超えるスピーカーでもこんな仕上げはしない。なんとウォルナットの無垢材を使っている。まるで家具のようだ。ネットを外してユニットを見るとエッヂが人工皮である。背面の端子はバナナプラグも使える高級金メッキ使用と豪華。明らかにバブルが割れる寸前に作られたと感じる造りだ。
 音を出してみよう。もちろん使うのはケンウッドのフルデジタルレシーバーだ。
 お〜、驚きの高音質!大きさから低音は出ないがまったく不自然に感じない。こりゃBGMにはもったいないぞ・・なんて感心しながら2時間ほど流していると高域も伸びてきた。
 この可愛らしい箱は背面下部をカットしたデザインなので、異なった置き方ができる。始め、床に近いボジションで聴いていたので、45度仰角が着く置き方で聴いていた。試しにTADの上に置いてユニットが正面を向くようにセットしてみよう。
 この音には仰け反った。音抜けが素晴らしいΣ(゚Д゚;) とても密閉型マイクロスピーカーとは思えない。小音量再生前提で作られたらしいが、結構な音量でも詰まった感じがしない。中域以上だけで比較すればサードシステムのカンスピはおろか、セカンドのTADも凌駕しそうである。
 資料を見ると、手の込んだユニットのようで、ウーハーユニット側でネットワーク処理されるらしい。つまり、3D使用では周波数をなだらかに伸ばすため、余計な作為が入るらしく感心しない。きっと抜けが悪くなるだろう。正規の使用では精気を失うと読んだ。
 この可愛いヤンチャ坊やは只者ではない。