モニターオーディオがStudioと言う名の小型スピーカーを発売した。スタジオモニターではないが、これは聴かねばなるまい・・と思っていたら、タイミング良く懇意のショップでお披露目し始めた。ラッキーである。
昨年末に隣町のショップでPMC DB1 Gold やKEF LS50を試聴した記憶も新しい。やはり現用のTAD PRO TSM-2201-LRの後継機になり得るかがポイントだ。今回、同じナスペックが扱うロクサンのCDPとアンプのセットに繋がれていて、専用スタンドに置かれた申し分ない設置状況である。
・・なんちゅうモコモコした音じゃ!(; ̄Д ̄)ソフトはホリーコールの耳タコCDだが、酷いバランスだ。こんな実力であるはずが無い。しばらく掛け流して置くと、徐々に細かい表情と空間が現われてきた。このロクサンのセットは寝起きが実に悪いようで、電源は切らない方がいい。
驚きの低音感の充実ぶりと素直な高域に感心する。背面を見るとバスレフ方式だが、スリットポートがデュアルになっている。量感が豊かな理由がここにありそうだ。この方式は引き締まった低音にするには骨が折れるかもしれない。高域ユニットはハイルドライバー方式で、このメーカーが独自に作ったもの。FALのものとは全く違い、唖然とするほど大人しく調教されている。これは聴き疲れることはないだろう。それにしても音場が聴き慣れた感触ではない。何か気持ちが悪いなあ・・と思ったら原因が分かった。
前後のセッティングが左右6cmほどずれている。きっとまだ適当に置いただけに違いない。というわけで、オイラが目分量でセットし直して再試聴すると気持ちの良いバランスになった。
このポテンシャルで両チャンネル22万は安い。モニターオーディオは現地と同額で売っているのだ。好みからすると低域過多ぎみであるが、使ってみたい衝動にかられた。