シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

TiGLON ディップフォーミング

 TiGLONのXLRケーブルを借りてきた。プリ〜パワーアンプ間の接続をXLRにするため、最新のトレンド商品を確認してみたいのだ。
 以前のプリ、C-2400はXLR出力が1系統しかなかったが、C-2420は2系統ある。だから以前のように、RCAケーブルにカルダスの変換プラグを介する必要がなくなったのだ。手持ちのXLRケーブルを使ってみるが、皆古い(20〜30年前のもの)ので、初期性能が保たれているかも怪しい。
 借用したのは手頃な価格のMS-DF12Xというもの。これがディップフォーミングという昔の技術で作られた線材を使っており、それをマグネシウムでシールドするという発想が興味深い。アマチュアマニアの改造ケーブルのようで、有識者の音質評価はベタ褒めなのである。また、「最新の導体では味わえないアナログサウンド」というキャッチコピーも気に入った。我が家ではどんな実力を魅せてくれるのか。
 大人しい・・まるでボリュームを絞ったかのような印象。たしかにSNは高いようで、静けさは納得だ。しかし、これがアナログサウンドとはいかに。(-ω- ?) 第一印象は勘違いもあるので、色々聴き込んでみる。すると、現在使っているワイヤーワールド・エクイノックスと有意差なしと判断した。改めて、ケーブルによる音質差は小さいものだと思った。
 よかった・・散財しないで、このまま古い現用のケーブルで行けそうだ。と思ったところで、アキュの古い(リッツ線の頃の)XLRケーブルも試してみる。もはやピンも変色しているが使えるだろう。
 明らかに音の精度は低下した。SN比、透明度、音像再現、皆劣っている。しかし、音楽表現が大きい。それに伴い音場が二回りほども広く感じる。これは今のオイラの琴線に触れるキーワードだ。音の精度より、音楽をダイナミックに楽しく聴ける方を優先したいこの頃である。

 MS-DF12Xのように被覆の硬いXLRケーブルをチョイスするときは注意が必要。RCAと異なり接続の角度が決まっているため、機器の配置によっては相当無理にケーブルをよじる必要が出てくる。