前回、電源ケーブルはインレットが弱点だと再認識した。実はまだ2箇所、放置したままの箇所があるのだ。それはラックスマンのイコライザーとマランツのSACDプレーヤーである。
キットの管球式イコライザーはアキュのトーンコンより使い勝手も音もいいので常用している。ただ、このインレットはミニプラグで実にチャチだ。ここは鉛やブチル、真鍮板を積層して絶妙なテンションに調整した。マランツのSA-11S2は、CECのトラポを導入してからSACDを聴くときしか使わない。今ではとりあえずサエクのPL-5800を刺したままである。インレットの形状がフロワーバンドに合わないからだ。ここはガッチリ固めたい。その結果は・・
先入観云々は関係ないほどの変わりようだ。やはり低域の解像度アップとパワフルさが実に顕著だ。金も掛からないのにこれをほっといたのが本当に恥ずかしいが、誰でも驚くほどの違いである。そして音場感が素晴らしい。個々の音像がピンポイントで、肥大してないから本物の音場だ。
改めて宣言しよう。高価な電源ケーブルも、そのまま刺して使うだけでは間違いなく宝の持ち腐れである。
この安いキットは、物量で攻める方がいい。だから、すべて鉛で固めている。
青い光ケーブルは、デジタル出力を切ってあるので使われていない。
マランツの機器はデジタル出力を切ったり、照明を消したりすると音質が驚くほど改善する。そうした点でもあまり感心するメーカーではない。