いや~X-03SEの質感は素晴らしい。以前使ったP-50Sは武骨な金庫の様相だった。工作機械のような作動音も静かだ。トレイが停止する寸前に速度を落とす芸がニクイぞ。
さて、素性を見るために耳タコCDを幾枚か聴いていたら肝心なことを思い出した。このSACDプレーヤーは主としてSACDを聴くので、そっちで試聴しないと意味がない。ということで、SACDの「明菜ベスト」を聴いてみる。すると、何だこりゃあ・・
全体がハイバランスで、CDよりかなりキツイ音だ。声の存在が薄くてビックリするほどライブな響きが乗っている。ただ、これがクラシックに変えると違和感は少なくなる。しかし音が硬いのは何を聴いても分かる。これはやはりそのままにしてはおけない。
さあどうしようか。プリとの接続をXLRからRCAにしてみようか・・経験上、XLRのほうが厚みが出る。しかもラックスのケーブルを使っているのだ。期待できないだろう。やはり、発砲コンクリートボードの影響を断ち切るのが先だ。3点支持の足元にアコリバRKI-5005を挟んでみる。これだけで激変し、過剰な響きは収まった。しかし中低音の厚みが足りないのでハイバランスな印象は変わらない。さらにカミソリで切り裂くような高域がすぐに聴き疲れしてしまう。今回難しいのは、プリに信号が届くまでに対処しなければならないということ。それもX-03SEの個性を削らないように・・久々に試行錯誤を楽しむとするか。(●`∀´)9