シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

CDPの突っ張り棒

 サウンドマジックというメーカーに、バイブレーションキラー STB-1という商品がある。これは、オーディオ機器の天板とラックの棚板の下部を機械的に結合して振動を抑え込むというもので、言わば地震対策工具の突っ張り棒のオーディオ用だ。
 今まで在りそうで無かったアイディアで、発想としてはアマチュアライクに溢れたアナログ的なものだ。価格もそう高価なものではない。買ってみようかと考えたが、これなら似たものが作れるのではないかと思いとどまった。100均ショップで思案していると、いいものを見つけた。木製のネジとボルトである。
 何に使うものか首を捻るグッズであるが、4本セットで100円ならゴミになってもいい。機器の天板とラックの棚板の間が、ある程度余裕が無いと使えない。しかしこれは木製なので、ネジを丁度よい長さに鋸で切ることができる。機器と触れるトコはfo.Qのスペーサーを挟んで使う。これは別にフェルトでもいいかもしれない。
 機器はCDPに使おう。今までレクストのRS-SQUAREを2枚置いていたが、せっかく買ったので置いているだけである。こんなもの、天板を埋め尽くすほど置かねば違いは分からない。(2014.4.7 RS-SQUARE 参照)
 これは面白い。音の出方に敏感なオイラは瞬時に違いが分かった。音像の滲みが消えて配置の精度が実に高い。それでいて音場の広がりが一回り以上大きくなっている。特に高さが違う。座っていた歌手が立ち上がったほどの違いだ。また、低音の改善が著しい。中低音の不要な広がりは高密度に絞られながらも痩せてはいない。現状、これまでで最高の低音だ。妙な音色は付加されていないし、意外なのは抑えつけている先入観が音に反映するどころか、逆に広がりが顕著なこと。
 木製であることと、テンションを掛けた位置が良かったのかもしれない。Λ8.24で3点支持した足は前面が1個で、まさにその直上に突っ張り棒を立てて振動するメカ部分を挟み撃ちしているのだ。
よって、誰もが良い結果を出せるわけではないが、100円ならやって損は無いだろう。

所詮100均なので、ネジの精度はない。なるべく真っ直ぐなのを使うことだ。