新品のCEC TL3 3.0を買って音出しすると、中低音が痩せたハイバランスにガッカリした。これに対処するには・・だいたいの構想が決まったところで、後日もう一度現状の音を再確認。あれ?まったく違う音が出てくるじゃないか!今度は低音過多でモコモコしている。まったく音が抜けてこない。何も変えていないのに・・これは、やはりアレだろう。
主要機器の新品なんて、10数年ぶりなので迂闊だった。まだ馴染んでいないのだ。ただエージングとは違うので、しばらくすれば暴れも収まって安定するだろう。電源オンで鳴らしてはオフを繰り返し、2日ほど様子を見た。これで帯域バランスは安定したようだが、どうにも抜けが悪い。それは機器の責任ではなかろう。ここからが使いこなしのスタートだ。
まずは気になる土台からだ。これまではコーリアンボードにジュラルミンのスパイクベースを足にしてラック天板に置いていた。このラック天板の材質が悪いので補強と振動制御をする。以前、中古で買ったサンシャインの超薄型制振シート(Bシート)が余っているので、これを敷いておく。その上に厳選したEPDMゴムをダイヤモンドフォーメーションに置き、コーリアンボードを重ねる。CEC TL3 3.0の足はしっかりした物なのでそのまま置いて聴いてみる。
実はこれ、当初の中低音不足を焦点に置いた構想なのでどうかと思ったが、結果は良い方向に転んだようだ。妙な色や響きも付かず、音抜けが改善した。若干低音の質感もアップしており、やはり天板の補強が効いたと思われる。ほぼ手持ちの資材を活用したので、この調整に要した費用は数百円だ。
土台の調整は今後の基礎なので重要だが、思いのほか人工大理石は癖が無くて優秀だ。当面、これで行ってみたい。(・ω・)b