シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

季刊・オーディオアクセサリー168号

 168号はT-TOC RECORDSのサンプラーCDがオマケとして付いている。
 ティートックレコーズのサンプラーについては、今回で3回目となる。同レーベルの初期の作品は楽器の直接音の質感に拘った感があり、オンでデッドな録音なのがあまり好みではなかった。それからクラシックにも手を出すようになって、かなりライブな聴き心地の良い録音に変わってきた気がする。
 最新のサンプルを聴くと、さらに奥行が深くなって好ましい。ジャズトリオのピアノがサックスよりクローズアップする配置がユニークで、大変弱音の余韻が奇麗に録れている。環境ノイズが感じられないことから、やはりかなりオンマイクなのだろう。また、今回は曲目がオイラ好みだ。
 紙面の方はあまり興味を惹く内容は無い。最近は新商品や新アイディアに関心が薄い。奇をてらったモノや大げさな評価には食傷ぎみである。ホントに興味があれば、直に聴いてみればいいだけのこと。
 最終ページに至って、貝山知弘評論家が他界された追悼記事が載せられている。またオーディオ界の重鎮が一人姿を消した。30年以上前、オーディオ雑誌を読むようになった頃から、評論記事を記憶している御仁の多くは亡くなって寂しい限りだ。当時から元気に執筆しておられるのは、藤岡誠氏くらいなものである。長岡鉄男氏や金子英男氏が元気だった頃が懐かしい。