シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

季刊・オーディオアクセサリー176号

 176号には、コルテスサウンドというローカル・ジャズレーベルによるサンプラーCDが付録になっている。全く知らないレーベルであり、なんと自分のジャズ喫茶でライブ録音したものらしい。実際、聴いてみるとまったくライブ感が無いではないか。ライブと言いながら、観客は居ないのだろう。そして、オンマイクのようであまり場の空気感が感じられない。いわゆるスタジオ録りみたいである。そして、その演奏内容は前衛的なものが多く、メロディがないので好みでない。おそらく二度と聴くことは無いであろう。

 さて、紙面の内容では本誌の評論家・ライターが、新春座談会と表してこれからのオーディオを語っているの面白い。メンバーは福田雅光、寺島靖国山之内正、鈴木裕の4人。皆、スタンスが違うので噛み合わないようでいて、なかなかぶっちゃけた対談をしている。また、寺島御大が山之内氏の試聴室をリポートする記事も興味深い。

 福田雅光氏は、本誌のリーダー的存在になった。よって、発言力が強くなったのだろう。評論の立場を超えて、かなり自己意見を出すようになってきている。それもタブーに近いもので、編集サイドからもOKを取ったようだ。

 衰退路線のオーディオ界。このままじゃダメだと、広報媒体も新機軸を立ち上げようとする気合が感じられる2020年だ。

f:id:sima1234:20200223102058j:plain