シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

Λ8.24 The Professional その3

 CDPには昨年からΛ8.24 for Digitalを採用している。そのグレードアップ盤のΛ8.24 The Professionalは、店頭で比較試聴しているので悪化の不安が無い。悪くなり様が無いのだ。むしろ、現状でもかつてないレベルに進んだと思える音質になっているので、更なる向上が望めるのかが不安である。
 そこで、外したΛ8.24 for Digitalもエソの外付けクロックG-03Xに使ってみる。本来2段構えで分けて聴くべきだろうが、どうせこうするつもりだったのだ。めんどくさいし、早く音の違いをハッキリさせたい。狭い裏方で体が吊りそうになりながらセットして期待の試聴だ。まずはサブシステムのTADで聴いてみよう。
 見事に音が前にスっ飛んでくる。とても小型密閉スピーカーとは思えないパフォーマンスだ。何の引っ掛かりも詰まりもないスムーズな放流にザバ〜ンと浴びる感じが心地よい。ただ、本来後方に音場が展開する音が好みなので、そこまでステージが近づかなくてもいい気もする。その代わり、ボーカルの発音は超鮮明に大変身!こんなクリアな明菜は聴いたことが無い。ではメインのFALで聴いてみる。
 思いっ切り先入観が入っているので、聴こえの脳内処理も引っ張られるだろう。と、思いきや想像を超えてきた。ボーカルの発音がクリアで聴き取りやすいのは共通している。その先がサブシステムに差をつけた。聴き始めはそうでもなかったが、時間が経つと声に深みが増して歌手の姿が立体的に浮かんでくるのだ。ちなみに変な薬はやっていない。ソファーの横に移動しても、さほど歌手の位置は変わらない。これはΛ3.16mini The Premiumを自宅試聴したときと似ている。で、さらにそこから先があった。
 確かに音が鮮明に前へ繰り出すため、クラシックやジャズは「かぶりつき」に近くなり、奥行きが深まる方向とは違う。面白いのがポップスやインスト系の曲で、作られた音場が見事に再現されてくる。逆相のサラウンド成分が後方まで広がって包み込まれる感覚が実に鮮明だ。
 自宅の部屋の容積は変えようが無い。その中で再現されるオーケストラは、本物のスケールには絶対ならないだろう。しかし、アイテックによる電磁波や静電気の対策が部屋の空間の質を変えることで、ソフトの制作者が意図した作為ならシッカリ再現できると確信した。ウサギ小屋オーディオほど朗報なアイテムだ。