バジリスクの話で陰陽座に嵌まっていると書いた。15年遅いと言われよう。
きっかけは、中古ショップで陰陽座のDVDが流れていて、ボーカル「黒猫」の美貌と声に魅了されてしまったのだ。和装でヘビメタという異色なコントラストも美的で活かしている。妖術、妖怪の世界観を今に転写した歌詞は、難読言語の呪文のようで何言ってるのかさっぱり分からない。それでいいのである。
このとき買った「相剋/慟哭」のシングルCDを最近試聴に使っている。黒猫の声はスゴイ。声量のある美しい声ならソプラニストでもいいのだが、レーザービームのように突き抜けた声に、スパっと切られるようなM的快感がポイントだ。(〃∇〃)
四捨五入で還暦になるというのに、今からヘビメタもハズいなあ・・と思いつつ、最新アルバムの「迦陵頻伽」を始め「魑魅魍魎」「風神界逅」と購入。ヘビメタの疾走感を味わうには、小口径スピーカーで小気味よく大音量再生したい。となればサブのTADだ。
ここは正直になろう。もう鳥肌が止まらないほどカッコエエのだ!部屋にエレキの爆音が充満しているのにまったくウルサク無い。エレキのバリアを突き破った黒猫の声が鞭のようにしなる。快感だ。曲調がマイナーかつドラマチックなので、ビジュアル系と言われながら映像がなくても大満足。ちなみに、他のヘビメタ・バンドを聴いても全く面白くない。陰陽座のみがオイラの琴線に触れたということか。
現在、サブシステムはメインを脅かす凄い音が出ている。懐メロの録音が悪い曲でも魅力的にしてしまう。ヘビメタもしかりである。プロ機のTADとフライングモールは個性を持たない。これはゴールデン・クロスとエレクトラ・リファレンスによる魔音だ。
ジャケもカッチョイイぞ。