シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

トリプルスタンダード

 これは以前、オーディオ評論家の重鎮である藤岡誠氏が自己の試聴手法を称したもので、3台のスピーカーを用途に応じて使い分けるスタイルである。
 当時の藤岡氏は、メインにインフィニティ・ベータ、サブにB&W801M、ソナスファベールのエレクタアマトールを操っておられた。まったく規模は違うが、オイラのシステムも長年の道程でトリプル使いになっている。
何度も紹介しているが、前段機器はすべて共通で、アンプ以降が分かれている。①J2+FAL、②フライングモール+TAD、③ケンウッドのデジアン+カンスピの3系統だ。
 これはジャンルで使い分ける一般的な複数使いとは異なり、メインの①はあくまでも全てのジャンルを満足させようと夢を追っていて、サブの②はメインの味付けを客観的に把握するためのモニターであった。ゆえにプロ機を使っているのだ。それが今、目的を忘れて法外なアクセサリーをはべらし、メインの座を脅かしている。昔の長州力前田明みたいなものだ。
 そしてフルデジタルで駆動するカンスピは一番気楽なBGM用で、ある意味、ゼネラルシステムのベストを狙っている。最近かまってやらないでいたら、久々に音出しして酷く拗ねてしまった。まるで逆相のような有様だったが、1時間ほどで落ち着いてくれた。同じ部屋に3匹のペットを飼っているようなもので、無視していると懐かなくなるのだ。
 このトリプル使いは、オーディオを飽きさせない。オナゴを3人侍らすのは無理でも、これならOKだ。