シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

SPECのインシュレーター

 SPECの高級デジタルアンプは評判がいい。デジタル臭さが無い素直な音色を懇意のショップでよく耳にする。いつもFALのシステムに繋いであるからよく分かる。その音は木製のベースが肝になっていて、その足を単売したのがこれだ。
 北海道産のイタヤカエデ製で、カナディアンメイプルより柔らかいらしい。結構前から売られており、アクセサリーに興味が薄い懇意のショップでも定番になっている。店ではよく使用感を体験しているので、借りてみたいとも思わなかったが、店員が持ってけと言うので8個借りてきた。
 さて、借りたはいいがどこで試すか。スピーカーがお勧めなのは知っているが、自宅のFALはすでに「カエデ・ブロック」と「ディーレン」でベストの音が出ている。で、意外と音質に影響がある電源タップに使ってみる。
 現在、電源タップの足は「オーディオリプラス」の水晶と「fo.Q 」のコラボで落ち着いている。というか、この効用は忘れ去っている。これをイタヤカエデの3点支持にしてみた。
 すると、ダイレクトなメリハリ感と透明感は影を潜め、温度感がアップしてくる。音の分離が低下したり別の響きが付いた印象は無い。むしろ、特定の帯域で気になっていた付帯音が消えている。これはありがたい。では導入しようか・・と一瞬思ったが、まてよと思い立った。
 木製のインシュレーターは休眠中のものがいくつかあるじゃないか。以前、黒檀のキューブをこの電源タップの足に使っていた事もあった。色々変遷して元に戻るか。いや、SPECの楓と勝負するのなら、山本音響工芸のミズメ桜でいこう。
 あ、この方がいい。高めの温度感と素直な響きはとても似ているが、音場の精度が明らかに高い。フワっと広がるではなく、音像は高密度だ。無駄な散財をせず、これを機に良い改善点を見つけられた。よしよし。