Minimusの中古が出てきた。まさかとは思ったが・・
Silver Minimusの効果が大きいので、複数あればと自作に走った後のことだ。この自作品が無駄使いであったなら、即買いであったろう。幸か不幸か、自作品も健闘している。よって、自宅試聴ということで借りてくることにした。Silver Minimusとの違いが気になるからである。
この手合いの見識が深い評論家の福田雅光氏は、実は安価なMinimusの方を高評価しており、その違いを確認してみたい。先入観と期待感に引っ張られないようにしなければ・・今回はいきなりメインシステムで比較してみる。
う〜む・・これは想像した以上に分かりにくい。当初、Minimusの方がコンパクトに音場をまとめているように感じた。Silver Minimusの方が派手に上下を演出しているようにも思えた。何度か繰り返して確信を持てそうな頃、接続が思った方でないときがあった。ニアフィールド試聴ならこんなミスはしないが、３メートル位離れた試聴場所では反復試聴しているとどっちに繋いだか忘れてしまうのだ。そのとき、見事に思いこみに聴こえが左右されている事が分かった。ダメだなあ・・
１枚のディスクで、ボーカルの張り上げた声に明らかな違いを聴き取った。ソプラノがフォルテになるとき、耳障りが柔らかいのがSilver Minimusである。これ以上は分からない。次の試聴は今の確信に引っ張られてしまうからだ。
結果、有意差があったとは言い難い。Silver Minimusは３万円も高値であるが、それに見合った違いがあったとは思えない。上記の違い位なら、アースケーブルを変えるだけで似た変化も得られるからだ。裏を返せばMinimusのＣＰが高いと言えるか。
後日、パワーアンプに接続したが効果が無かった。
