シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

メカニック ワールドミッション

 人気を博したメカニックの続編として、昨年公開したアクション作品。
 チャールズ・ブロンソン主演の代表作をリメイクした、ジェイソン・ステイサム主演の「メカニック」は面白かった。実にクールな殺し屋でありながら、奥底に潜む親心が己を危機に招いていく話で、最後はクールな掟に従う姿がカッコ良かったものだ。
 ではその続編はいかがであったか。多分に漏れず、好評アクション作品の続編らしく思い切りスケールアップして戻ってきた。出演者を見れば一目瞭然。トミー・リー・ジョーンズ、ミッシェル・ヨー、そしてアルバちゃんと豪華だ。そして、世界中でロケをする立派なA級作品に昇格している。しかし、内容がA級に伴っていないのが残念である。
 アクションは素晴らしい。ステイサムのクールで無敵の戦いぶりは実に爽快。まったく不安がない。そこがまた問題で、前作のハラハラする展開が見受けられないのだ。金を掛けて豪華にしただけのエンターティメントとして、続編のよくあるパターンかと思いきや、そこまでにも至っていない。
 何がマズイのかと言うと、ズバリ豪華な脇役を添えた意味が無い事だ。あの程度のチョイ役なら、トミー・リー・ジョーンズやミッシェル・ヨーを採用する必要が無い。もったいない限りで、アルバちゃんにも言えることだ。相変わらず可愛いので出てくることは嬉しいが、彼女でなくても新人のカワイ子ちゃんでいいだろう。
 ストーリーも、主人公のアクションを場所を変えて魅せまくるだけで、なんの捻りもない。脚本の浅さと監督の力量不足が露呈している。でもまあ、暇な夜に酒を飲みながら観るにはいいだろう。