シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ワイルド・スピード/ジェットブレイク

 昨年公開のシリーズ9作目、言わずと知れた超A級アクション作品。

 このシリーズも佳境に入り、次の作品が最後になるらしい。監督はジャスティン・リンの手に戻り、前作や前々作の格闘系に振ったアクションを本来のカーアクションに戻した感がある。まあ、今回はあの無敵のヨソ者2人が出てこないので、自然とそうなるのかもしれない。

 さて本作の弩派手ぶりは、カーアクションのカテゴリーでありながら完全に漫画の世界に突入した。人工衛星に体当たりする車や、とんでもない電磁石など、実写ではコメディでなければお目に掛かれないアイディアだ。よって、それ以外の映像も含めてアクション映像はほとんどCGの偽物となる。まあ、前作もそうだったので今更であるが、もはやアニメと差が無い内容と言える。そういうもんだと笑って観るものと言われればそれまでだけど。

 それでも今回主役の弟との過去を引きずる確執を描き、その和解までを盛り込む王道路線で魅せるから、ビールを飲みながら安心して寛げる。その弟役を演じるプロレスラーのジョン・シナは明らかに次作への布石だ。しかし彼はターミネーターのリブートにでも出るのがお似合いだと思う。2人が若い頃の役者はまったく似ても似つかない。魅せ場の無いカート・ラッセルやセロンちゃんは哀れ。ジョーダナ・ブリュースターやサン・カンが無理やり登場するのもすべて最後の祭りへの布石だ。

 その祭りとなる最終話は、なんと2部構成になるという。おそらくこれまでの演者大集合作品ではないか。(ロック様は無理か・・)このシリーズは家族がテーマであり、今更新しいキャラを入れても身内になれない。


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