別に好きな音がどんなものかカキコするつもりはない。そんなもの、誰も興味はないはず。ただ素人でも、長年オーディオ機器の音を聴いて喧々諤々していれば、なんとなく分かってくることもあるのだ。
寺島靖国氏の所作にはとても興味を覚えた。御大の数ある名言の一つ「音は飽きるもの」は、見方によっては非難されるし、真実とも思える。「オーディオは単独で成立するホビー」もしかり。
音の変化を追うのが趣味と言い切っている御大は、当然止まることが許されない。湯水のように身銭を叩いて一時満足しても、破壊して振り出しに戻り、新しい音を求める姿は年寄りとは思えない。そのバイタリティは低迷した業界のため、自らエサになっているかのようだ。
オイラは3つの機器を使って勤しみ、しかも週一回位しか音楽に没頭するときがない。メインの音を久しぶりに聴くなあ・・なんてことはザラなので、飽きることがないのだ。そのたびに「やっぱりこの音、いいな・・」と満足を覚えることが多く、そんなときはとても気分がいい。
様々な小物を使って音を変える行為も、化粧をちょっと変える気分になっただけであり、整形手術までするときは相当な覚悟を持って臨んでいる。例えばアンプをマッキンからJ2に変えたことだ。J2の音楽性は素晴らしい。今もって感動させてくれる。それは今の素音が「好きな音」だからにほかならない。
好きな音とは長く大事に付き合わなきゃ損だ。
J2にピッタリの埃除けをあてがった。100円ショップで見つけたが、こんなケアも長く付き合う一つだ。