正直言って、本誌に限らずオーディオ誌を買わなくなった。早期退職してパートのしがないオヤジに成り下がったので、無駄な散財を極力抑えているのもある。それでも本誌だけはと思っていたが、この187号は1800円・・付録のオマケCD付きでも高すぎる。懇意の店が定期購入しているので、そこで読むことにする。付録CDもそこで試聴だ。
さて、今回はオーディオ銘機賞とオーディオ・アクセサリー銘機賞の発表が目玉である。共に、ほとんど関心が無い。そんな中で、アイテックのΛ3.16mini The premiumが唯一のロングラン賞だったのが興味深い。この商品は以前自宅試聴もしており、(2014-12-03 Λ3.16mini The Premium その2 参照)2015年にすでにオーディオ・アクセサリー銘機賞を受賞、特別開発賞まで得ている。最もオカルトチックな商品が認められた証拠だ。
他の記事では、福田雅光氏、寺島靖国御大、アコリバの石黒さんが本音対談しているのが面白かった。機器の本領を発揮させるのがアクセサリーの本懐とする福田、石黒両氏に対して、機器もケーブルも同列のホビーとして組み合わせの妙味を味わう寺島御大。結果としてやっていることに重なる部分があるが、根本的に異なる趣味人同士の会話である。
付録のCDは「アールアンフィニ」というクラシックレーベルのサンプルだ。遠近感の深い高音質録音なのは間違いない。しかし、音に拘った御仁が立ち上げたマイナーレーベルは例外なく編成の大きな演奏は無い。選曲も地味である。