シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

エンヤ

 エンヤはアイルランド出身の有名なアーティストで、歌声による癒しのレジェンドと言っていい。今回、7年ぶりの新作「ダーク・スカイ・アイランド」がリリースされた。
 エンヤが有名になったきっかけは、大ヒットとなった「オリノコ・フロウ」だろう。オイラは彼女がまだ日本で知名度ゼロの頃、この曲が収録されたウォーター・マークをジャケ買いした。いわゆる直感、霊感によるものだ。これが大当たり、マイナーな凄いアーティストを見つけたと、ほくそ笑んだものだった。
 歌声はもちろん、その音が凄かった。多重録音の極みによる幻想的な透明感、アンプが飛びそうな重低音、幾重にも重なる間接音は、当時のオイラをオーディオ趣味人の世界に引きずり込んだと言っていい。
 あれから多くのアルバムが発表され、一般人にもロード・オブ・ザ・リングの主題歌で幅広く認知された。そして年月を経て今回の新作だ。
 しかし、正直言って彼女のアルバムはどれを聴いても同じようなものだ。驚くほど曲調、スタイルを変えないのである。変わったのは収録音レベルが上がっていることと、ダイレクトに声を録音しているような方向になっているくらいだ。よって、新譜ほど声に張りがある。オイラは昔の幻想的な漂う風情が好きなので、むしろ残念に感じる。
 エンヤはウォーター・マーク1枚あれば十分だ。いや、今もって聴き直してもスゴイと思えるのはこのアルバムだけである。