シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

システムの目的

 J2とFAL、今このコンビは想像以上の相乗効果を魅せている。(シャレではない。)
これまで彼女が要のピースとなるよう欲しそうなプレゼントをしてきたが、その思惑はすべて当たってきた。しかしこんな旨い話があるものか?もっと難儀したほうが絵になるのに。
 理由は分かっている。おそらくJ2は、今時主流の低能率マルチウェイシステムを使ってでは本当の魅力が見えてこないのだろう。稀代のアンプ設計者、ネルソン・パスはアルテックA7を愛用する趣味人。高能率でシンプルな設計が相性のポイントであることは明白だ。古風な設計のFALと相思相愛になるのは確信していたのだ。
 これからまだまだ音像を絞り込んでいく余地はあるが、本性は見えてきた。それはとても美的な音を奏でる個性があることで、逆を言えばニュートラルではない。装飾された美なのかもしれないが、鮮度とSNは素晴らしいし、歪感はまったく感じない。端的に言えば、音がライブなのだ。対照的に、他のトランジスタ・アンプはデッドだと言える。球アンプの響きに似たライブ感が美を創造しているのだ。
 球アンプの豊かな間接音、響きは球の鳴きが加味しているもの思っていた。ウエスタンの球は他のニセモノとは指で弾いた音が違う。まさに芸術的な音色の加味だ。J2は300Bシングルと特製が似ているというが、当然球はない。では、この豊かな響きはなんなのであろうか。デジアンの無骨なまでの正直臭い音のほうがアキュレートなのかもしれない。
 しかし、この住み分けで良いのである。サブのTADモニターは正確な音を目指し、FALは心地よい音を創生するのを目的とする。我が家は音楽ジャンルによってスピーカーを変えるわけではないのだ。