シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

買い替えの欲求 その2

9月16日の書き込みの続き。
アンプの買い替え欲求は意気消沈したかに見えた。あれから1ヶ月、隣町のショップでは「FirstWatt J2」がまだ買い手がいない。このアンプ、使い勝手が悪いことは致命的であるがどうにも気になる。
 その理由は稀代のオーディオ職人がハンドメイドで作った小出力設計、FETシングル構成の管球アンプに酷似した特性、ダンピングファクターが20と小さい。そして、このメーカーは近年SIT素子を採用するに到っている。どうみてもFALと相性が良いことは明らかだ。
 店頭で実際聴いてみよう。以前も言ったが、店頭でアンプの能力を推し量るのは消費者にとって不可能に近い。しかし、聴いてみたいのだ。店頭ではATCのブックシェルフと繋がっていた。実に気難しい密閉型スピーカーであり、アンプの力が知れるかもしれない。
 40分ほど暖めてもらう間、昼飯を食いにいく。帰ってきて耳にしたのは、なんとも古風な音だ。結構発熱しているが触れないほどではない。こんな程度かと思いながら、店員と話をしていると、やはりスピーカーが根暗である点、プリがAVアンプを使っている点が問題だという。ならばと、ラッキーにも隣の中古品に勝手知ったるFALのSupreme-Sがあるので、これを繋ぐ。
 随分と抜けが変わり、聴き込むうちに実に自然で心地よい音になってきた。電源を入れてから1時間である。発熱はさらに増し、オイルヒーターを遥かに超える熱さである。自宅のフライングモールは効率90%近いデジアンなので、これは信じがたい無駄と贅沢だ。冬場の暖房を兼用にしなければならない。
 いくつかのディスクを聴いた結論は、やはりよく分からない・・分かったのはおぞましく熱くなるということだけ。とりあえず商談中にしてもらい、1週間ほど悩んでみよう。それもオーディオフリークには楽しい一時なのだ。