シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ADVANCE STELLA

 先日、懇意のショップにFALの特注品が中古で入って試聴し堪能したことを書き込んだ。
すぐ売れてしまったという。二度と出ないだろう逸品だった。
 さて、今度は管球アンプの小奇麗な中古品の話。中古コーナーから移動され、FALに繋がれていたので聴かせてもらう。それはADVANCE STELLAという国産管球キットメーカーのもので、300Bシングルである。シンメトリーでないデザインが返ってカッコよく、ウッドの側板やトーンコントロールも付いたプリメインだ。温まってきたところで、常に繋がっているスペックのデジアンと比較してみた。
 こりゃまた、フワフワのボテボテだ。低音が出すぎの変なバランスで、超小音量で聴く専用器かと疑いたくなる。トーンコントロールの低音を思いっきり絞って、高域を若干上げるとバランスが良くなってきた。球が温まってきても変わらないので、個性かと思ったら違うのである。
 このアンプのトーンコントロールは、低音はブーストのみなのだ。一般的ではないが、一番絞った状態でフラットなのである。よく見るとそのように表示されていた。それにしても優しい音調で、大人しい。高域はブーストしたほうがいいだろう。300Bの綺麗な高域はうるさくならないのだ。またボリュームを無音時に最大にしても、残留ノイズがまったく感じられない。
 昔の録音が荒いCDには合いそうだが、私的にはもっとスカっとした抜けが欲しい。