2015年公開のSF大作。実は劇場に観に行くつもりでいたが、あっという間に公開期日が過ぎ去ってしまった作品で、ウォシャウスキー姉弟が監督となれば期待もしよう。
最近、スケールの大きいスペースファンタジーが少ないので、こうした作品は貴重だ。しかし実は決してスケールは大きくない。たとえ全宇宙を支配する一族とやらの覇権争いであろうが、CGに頼り切った映像ばかりでエキストラは無いに等しい。それがゲーム感覚やTV感覚に終止させてしまうため、大変チッポケな作品に見えてくる。しかも世界観はスターゲイト・アトランティスの二番煎じだ。
そこを役者の力でなんとかできればいいのだが、いかんせん主役の2人はまったくのダイコンで何の感情移入もできん。チャニング・ティタムのメイクは笑えるが、ミラ・クニスの顔が濃すぎるので、こっちのほうが特殊メイクに見えてくる始末。(´。` ) =3
脚本もヒドイ。なんでもっと3兄弟の確執や王位継承争いの泥沼を主軸にもってこないのか。だからジュピターの生まれ変わり云々のくだりが弱いものになり、悪役も焦点がぶれてしまった。さすが エディ・レッドメインは圧倒する良い演技を魅せているが、彼一人の力ではどうしょうもない。ショーン・ビーンもこんな作品の脇役では「リベリオン」以上にかわいそうだ。
そもそも何故ジュピター(題名、名前、敵の場所)なのか。そこから不明である。
さて、こんな駄作より今冬の目玉であるOO7「スペクター」とSW「フォースの覚醒」は観に行かねばなるまい。興味を引いた情報で、サム・メンデスはスカイフォールの暗さと対照的に作ったらしい点。さらに今回のアストンマーチンは秘密兵器満載らしい。これは万々歳だ!